抜け毛の少ない犬種17選。適切なお手入れ方法と併せて解説

ワンちゃんを飼いたいけれど、抜け毛による掃除の負担やお手入れ方法が気になるという方は多いのではないでしょうか。実は、犬種によって毛の抜けやすさには大きな差があるのです。
この記事では、抜け毛の少ない犬種を小型犬・中型犬・大型犬に分けて紹介します。また、適切なお手入れ方法についても解説するので、これからワンちゃん をお迎えしようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

抜け毛の少ない犬とは?

そもそも抜け毛の多さは何で決まるのでしょうか?まずは、抜け毛の少ない犬の特徴を解説します。

抜け毛が比較的少ないのは「シングルコート」

犬の被毛タイプは「シングルコート」と「ダブルコート」に分けられ、この違いが抜け毛の量に影響します。 それぞれの違いは以下の通りです。

シングルコート

犬の被毛には、「オーバーコート」と呼ばれる上毛と「アンダーコート」と呼ばれる下毛があります。
「シングルコート」は、オーバーコートとアンダーコートのどちらかの被毛のみが発達してほぼ1層構造になっているタイプのこと。

1年を通して少しずつ毛が生え変わるため、換毛期に一気に抜けることはなく、比較的抜け毛が少ない傾向にあります。

ちなみに、「シングルコートはアンダーコートが生えていない」といわれることがありますが、犬種によってはアンダーコートが被毛の大半を占めるワンちゃんもいるそうですよ。

犬種の例:プードル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・ピンシャーなど

ダブルコート

一方、「ダブルコート」とは、オーバーコートとアンダーコートの2層構造からなる被毛タイプ。
柔らかい毛質のアンダーコートが皮膚に近いところに密集して生えていて、防寒や保湿などの役割を果たしています。

季節に応じて体温調節がしやすくなるよう、春と秋の換毛期のタイミングで毛が生え変わるため、この期間は抜け毛が多くなるのが特徴です。

犬種の例:柴犬、ダックスフンド、ポメラニアン、シー・ズーなど

毛質や毛の長さによっても抜け毛の多さは異なる

一般的にシングルコートは抜け毛が少なく、ダブルコートは抜け毛が多いといわれていますが例外もあります。 その主な違いは毛質や毛の長さ。

例えば、ダブルコートであってもワイヤーヘアと呼ばれる硬くて粗い毛質であれば、毛が抜け落ちにくい構造になっているので、抜け毛は比較的少なめといわれています。

また、長毛種は毛の生え変わる周期が長いことから、短毛種と比較すると抜け毛が少ない 傾向にあるでしょう。

このように、犬種によっても毛の抜けやすさは変わるため、ワンちゃんごとの特徴を理解する必要があります。

【小型犬】抜け毛の少ない犬種

ここからは、室内飼いにオススメの抜け毛の少ない犬種について小型犬・中型犬・大型犬のサイズ別に紹介します。まずは、小型犬8種からチェックしていきましょう。

トイプードル

トイプードルは、くるくるとした巻き毛のカーリーヘアが特徴的な犬種です。シングルコートのため抜け毛が少ないでしょう。

また、毛が抜けても巻き毛に絡まって落ちにくい傾向があります。しかし、目立たないからといってそのままにしていると、毛玉の原因になってしまうので注意が必要。 毛が伸び続けることから、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必要です。

マルチーズ

白い絹のような美しい被毛が特徴のマルチーズも、シングルコートなので抜け毛が少ないでしょう。しかし、毛が伸び続ける犬種のため、日々のブラッシングとトリミングによる毛玉対策を忘れずに。

また、被毛が白いことから涙やけが目立ちやすい傾向にあります。愛犬のきれいなお顔を守るためにも、こまめに目の周りを拭いてあげる、顔周りの毛をカットして涙が付きにくいようにするなどのケアが大切です。

パピヨン

パピヨンは蝶のような大きな耳と飾り毛がポイント。シングルコートの長毛種なので、抜け毛が少ない傾向にあります。
トイプードルやマルチーズと異なり、一定の長さまでしか毛が伸びないため、頻繫にトリミングに行く必要はないでしょう。

ただし、きれいな被毛を保つには、日々のブラッシングはもちろん、月に一度シャンプーをしてあげるのがオススメ。特に耳の飾り毛は絡まりやすいので、丁寧にお手入れをしてあげてくださいね。

ヨークシャー・テリア

ヨークシャー・テリアは「動く宝石」 とも呼ばれるほど美しい被毛を持つ小型犬です。シングルコートのため抜け毛が少ないでしょう。

ただし、毛が伸びすぎると毛玉の原因となるので、毎日のブラッシングが必要です。また、月に一度はトリミングに行くと◎。口周りの毛が長い子が多いので、食後はきれいに拭いてあげましょう。

シー・ズー

垂れた耳とぺちゃっとつぶれた鼻が特徴のシー・ズーは、ダブルコート犬種。しかし、毛の生え変わる周期が長い長毛種であることから抜け毛が比較的少ないといわれています。

被毛が細長く絡まりやすいので、日々の丁寧なブラッシングが欠かせません。また、最低限月に一度はトリミングに行きましょう。特に、顔周りの毛は伸び続けると視界を妨げてしまうため、定期的なカットが必要です。

ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザーは、仙人のような眉毛と口ひげが特徴の犬種。ダブルコートですが、ワイヤーヘアと呼ばれる硬くて粗い毛質で、毛が抜け落ちにくい構造になっていることから、抜け毛は比較的少なめでしょう。

しかし、お手入れを怠ると毛が伸び続けてもつれや毛玉の原因となるため、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必須です。また、口ひげは汚れやすいので、こまめに拭いてきれいなお顔を保ちましょう。

ビション・フリーゼ

ビション・フリーゼは、ぬいぐるみのようなふわふわした被毛がポイント。ダブルコートですが、カーリーヘアであることから毛が抜けても巻き毛に絡まって落ちにくく、抜け毛が少ないように感じるといわれています。

ただし、抜けた毛を放置していると毛玉になってしまうので、日々のブラッシングを忘れずに。また、白い被毛は汚れが目立ちやすいため、毎月のトリミングに加えて、シャンプーをしてあげるのがオススメです。

チャイニーズ・クレステッド・ドッグ

チャイニーズ・クレステッド・ドッグは、体の一部にだけ毛が生えた「ヘアレス」タイプと、全身に毛が生えた「パウダーパフ」タイプがいます。

ヘアレスタイプはそもそも被毛がない部分もあるため、抜け毛が少ないでしょう。毛のお手入れには手間がかからないものの、肌は乾燥しやすいのでスキンケアが大事になってきます。

一方、パウダーパフは全身が被毛に覆われていますが、シングルコートのため抜け毛が少ない傾向にあります。ただし、毛がもつれやすいので、こまめなブラッシングと定期的なトリミングでお手入れをしてあげてくださいね。

【中型犬】抜け毛の少ない犬種

次に、抜け毛の少ない中型犬を3種紹介します。

ミディアムプードル

ミディアムプードルは、トイプードルよりも大きい中間サイズのプードルです。シングルコートのため抜け毛が少なく、毛が抜けても巻き毛に絡まって落ちにくいでしょう。

ただし、お手入れを怠ると毛玉の原因に。また、毛が伸び続けることから、毎日のブラッシングと定期的なトリミングが必須です。

バセンジー

バセンジーは、スリムな体つきと巻いたしっぽが特徴の犬種。シングルコートの短毛種のため抜け毛が少なく、基本的にトリミングは不要です。

週に一度のブラッシングと月に一度のシャンプーでお手入れをしてあげましょう。

ケリー・ブルー・テリア

青みがかったグレーの美しい毛色がチャームポイントのケリー・ブルー・テリアは、シングルコートのため抜け毛が少ない傾向にあります。また、柔らかなカーリーヘアなので、毛が抜けても巻き毛に絡まって落ちにくいでしょう。

しかし、気を抜くと毛玉ができやすいので注意が必要。きれいな毛並みを保つためにも、毎日のブラッシングと定期的なトリミングがオススメです。

【大型犬】抜け毛の少ない犬種

ここからは、抜け毛の少ない大型犬を6種紹介します。

スタンダードプードル

スタンダードプードルは、プードルの中で最も大きなサイズの犬種です。トイプードルやミディアムプードル同様、シングルコートのため抜け毛が少ない傾向にあります。

また、毛が抜けても巻き毛に絡まって落ちにくいですが、そのまま伸び続けるともつれや毛玉の原因になりかねません。毎日のブラッシングと月に一度のトリミングでこまめなお手入れを心掛けましょう。

ジャイアント・シュナウザー

ジャイアント・シュナウザー は、シュナウザーの中で最も大きな犬種です。ミニチュア・シュナウザー同様、ダブルコートですが、ワイヤーヘアで毛が抜け落ちにくい構造になっているために、抜け毛は比較的少なめ。

また、被毛は伸び続けるので定期的なトリミングが欠かせません。もつれや毛玉を防ぐためにも、日々のブラッシングを怠らないようにしましょう。

エアデール・テリア

エアデール・テリアは長い足と丈夫な骨格が特徴で、「テリアの王様」 とも呼ばれる大型犬種です。

ダブルコートではあるものの、ワイヤーヘアで毛が抜け落ちにくい構造になっていることから、抜け毛は比較的少なめ。 週2~3回程度のブラッシングで被毛のお手入れをしましょう。また、定期的なトリミングも必要です。

特に、テリア犬種の被毛は一度カットすると柔らかい毛に変化する性質があります。そのため、テリア本来の剛毛を維持したいのであれば、「プラッキング」という被毛を間引く特殊なトリミング に対応しているサロンを探すのがオススメですよ。

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ

ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグ は、強い巻き毛の短毛と、ウェーブがかかった長毛の2つのタイプがいます。いずれもシングルコートのため、抜け毛が少ないでしょう。

ただし、毛が伸びると毛玉になりやすいので、毎日のブラッシングが大事。トリミングも月に一度行くのが理想的です。

カーリーコーテッド・レトリーバー

カーリーコーテッド・レトリーバー は、全身を覆う密な巻き毛が特徴。シングルコートのため抜け毛が少ない傾向にあります。

カーリーヘアなので毛が抜けても巻き毛に絡まって落ちにくいですが、放っておくと毛玉の原因になりかねません。基本的にトリミングは不要ではあるものの、ブラッシングでの毎日のお手入れは欠かさないようにしましょう。

ワイマラナー

ワイマラナーは、艶やかなグレーの被毛が特徴です。シングルコートのため抜け毛は少ないでしょう。

短毛のスムースコートタイプと長毛のロングコートタイプがいますが、基本的にはトリミング不要。週1回程度の軽いブラッシングと月に一度のシャンプーでケアをしてあげるとよいでしょう。

抜け毛が少なくてもケアは必須!お手入れのポイント

抜け毛が少ない犬種であっても、健康で美しい被毛を保つためには定期的なお手入れが欠かせません。ここからは、抜け毛の少ないワンちゃんに共通する基本的なケアのポイントを紹介します。

日常的にブラッシングする

抜け毛が少ない犬種でも、毛玉を防ぎ、きれいな毛並みを保つためには、ブラッシングが必要不可欠。

特に、カーリーヘアや長毛種のワンちゃんは、毛がもつれやすいので毎日のケアが大切です。 短毛種でも週に2〜3回はブラッシングを行うのが◎。犬種によっては週1回でOKなワンちゃんもいるので、適切な頻度を調べてみましょう。

また、長時間のブラッシングは皮膚へのダメージやワンちゃんのストレスになりかねないので注意が必要。1回あたり5~10分程度を目安に、嫌がる様子があれば無理に行うのは控えましょう。

月1回を目安にシャンプーをする

成犬ならシャンプーは月1~2回が目安。愛犬をきれいにするだけでなく、体に付着したままの抜け毛を取り除くこともできますよ。

シャンプーをする際は、必ず犬専用のものを使用しましょう。また、洗ったあとはタオルやドライヤーできちんと乾かすなど、正しい方法でお手入れしてあげることが大切です。

そのほか、過度な洗浄は肌トラブルの原因になりかねない ので注意してくださいね。

定期的にプロの手を借りてケアする

抜け毛が少ない犬種の多くは毛が伸び続ける傾向にあるため、定期的なトリミングが必要です。特に、プードルやマルチーズなどは月1回のペースが理想的。プロのトリマーに依頼すれば、美しいスタイルを維持することができるでしょう。
また、トリミングが不要な犬種であっても、シャンプーや爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなどのケアは欠かせません。

自宅で行うのも可能ですが、無理にやろうとするとワンちゃんにけがをさせてしまったり、ストレスを与えてしまったりすることも。
大切な愛犬が健康的に過ごせる環境を整えるためにも、トリミングサロン や動物病院でプロの手を借りてお手入れをしてあげるのがオススメですよ。

抜け毛の少ない犬種の特徴を理解しよう

ワンちゃんを飼うか悩んでいる方にとって、抜け毛による掃除の負担やお手入れ方法は気になるポイントですよね。シングルコートかダブルコートかだけでなく、毛質や毛の長さなど犬種ごとの特徴をきちんと理解することが大切です。

また、抜け毛が少ないからといってお手入れが不要というわけではありません。美しい被毛を保つためには、こまめなブラッシングや定期的なシャンプー、トリミングなど、継続的なケアが必要不可欠。

仕上がりや安全面を考慮するなら、すべてのお手入れを自分でやろうとせず、トリミングサロン や動物病院でプロに頼るのがオススメです。

これからワンちゃんをお迎えしようとしている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

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