トイプードル カットスタイル14選

愛嬌のある可愛い見た目で人気のトイプードル。人懐っこく飼育のしやすさに定評があり、好奇心が旺盛でアクティブな性格も魅力です。

そんなトイプードルのカットスタイルは、キュート系からクール系まで多種多様。本記事では定番のテディベアカットをはじめ、14パターンのカットスタイルをご紹介します。各スタイルの特徴やカット方法を詳しく解説しているので、サロンでオーダーする際の参考にしてくださいね。さらに、現役トリマーさんにカットオーダーのポイントや日々のお手入れのコツなどを質問しています。プロ視点での回答は、ワンちゃんとの楽しい生活にきっと役立つはず。ぜひ最後までお読みください。

①一番人気!まん丸フォルムがキュートな「テディベアカット」

このカットを担当したトリマー @beards.karin

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

普通

毛のクセ

強い

体重

2kg

テディベアカットの一般的な特徴

前、横、上、どの角度から見てもまん丸なフォルムで、頭と耳をしっかり分けているのが特徴です。
耳の毛だけで耳の形をつくるため、ふんわりとした可愛らしい印象になります。口元の毛も丸く整えることで、ぬいぐるみのような表情になり、トイプードルの定番スタイルとして多くの飼い主さんに愛されています。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

「耳と頭をはっきり分けてカットしてほしい」という飼い主さんのご要望に沿ったカットにしています。マズルとお顔はつなげつつ、丸いフォルムに仕上げました。1ヶ月経ってもある程度しっかりと目が見えるように、目まわりはスッキリとカットしているのがポイントです。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)片方の耳の付け根からもう片方の耳の付け根にかけて25~30mmくらいにカット
■目周り・頬:
(ハサミ)短くカット
■耳:
(ハサミ)前から見ても横から見てもまん丸になるようにカット
■マズル:
(ハサミ)楕円にカット

【体】

■胴体:
(バリカン)16mmでカット
■足:
(バリカン)25~30mmくらいの長さで筒状にカット
■しっぽ:
(ハサミ)まん丸にカット

<トリマーからの補足>
足:25~30mmはクリッパー対応の長さです。クリッパーがない場合は、ハサミで25~30mm程度残してカットすると◎

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

マズルが短く、耳の位置が高くて耳が小さい子ほど、くまのような可愛らしさが際立ちます。一方でマズルが長い子は、横から見たときに頭とのつながりが楕円形になりやすく、イメージ通りの仕上がりにならない場合があります。お手入れは比較的しやすいため、月に1回程度サロンに通える飼い主さんであれば取り入れやすいスタイルです。

②定番スタイルに個性をプラス「テディベアカット(耳長め)」

このカットを担当したトリマー @makiko.tatsuno_blanc

ワンコDATA

毛質

普通~やわらかい

毛量

普通

毛のクセ

ややあり

体重

3.8kg

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

飼い主さんのご希望に合わせて、顔は短めにすっきり整えつつ、耳は長めに残して女の子らしいエアリー感を演出しています。トップをやや高めにして、マズルと頭の比率を1:1.2~1.3にすると幼さを引き出せますが、毛の長さがあると絡まりやすくお手入れの負担になるため、あえて短めに仕上げました。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)頭~マズル上部、マズル上部と顎下の比率が1:1になるようにまるくカット
■目周り:
(ハサミ)短くカット
■耳:
(ハサミ)毛先は長めに残しつつ丸みを出してカット。
エアリー感を出すために、毛量が多く分厚い部分はすきバサミですく
■マズル:
(ハサミ)頭に対して小さめに切り上げるようにカット

【体】

■胴体:
(バリカン)10mmでカット
■おへそから下のお腹:
(バリカン)胴体よりも短めにカット
■足:
(バリカン)13mmでカット
■しっぽ:
(ハサミ)横から見ても後ろから見ても丸くなるようにカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

毛にコシがあり、毛量が多い子ほどぬいぐるみのような可愛さが際立ちます。毛量が少ない場合でも、カットで調整することでボリューム感を出すことが可能です。
ごはんや水を飲むときに毛先が汚れやすい点にだけ注意すれば、お手入れも比較的しやすいスタイルです。毎月トリミングに通えて、可愛らしさとお手入れのしやすさを両立させたい飼い主さんにオススメです。

③お手入れのしやすさも魅力「ピーナッツカット」

このカットを担当したトリマー  @beards.karin

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

普通

毛のクセ

ややあり

体重

3kg

ピーナッツカットの一般的な特徴

ムスタッシュカットとも呼ばれるピーナッツカットは、横から見た時にマズルと頭の丸さがそれぞれ際立つようなカットスタイルです。正面から見るとピーナッツのようにつながっているのが特徴。上から見ると、マズルと頭が沿ったようなラインでつながっています。目まわりとマズルの際がスッキリしているため、お手入れもしやすいスタイルです。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

目まわりや頬のあたりは汚れやすいので、スッキリめにカットしてマズルを作るのがポイントです。お顔が長めの子で、正面から見ると少しテディベアっぽく見えるので、鼻が短く可愛らしく見えるように仕上げています。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)30~40mmくらいで丸くカット
■目周り・頬:
(ハサミ)短めにカット
■耳:
(ハサミ)耳の形ギリギリのラインでカット
■マズル:
(ハサミ)頭とのバランスを見て楕円にカット

【体】

■胴体:
(ハサミ)20mm残してカット。
■おしり周り:
(ハサミ)8~13mm残してカット
■足:
(ハサミ)25~30mm残して毛流れに沿ってカット
■しっぽ:
(ハサミ)毛先を少し整えて箒のような感じにカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

マズルが長めの子は、ピーナッツカットにすることで頬まわりがすっきりし、マズルが短く見えて可愛らしい印象になります。口まわりを小さく整えることで、食事のときに汚れやすいシニア犬でも清潔さを保ちやすいのも特徴です。顔を大きく剃りたくはないけれど、すっきり見せたい方や、お手入れのしやすさを重視する飼い主さんにオススメのスタイルです。

④可愛らしさと清潔感あふれる「トップノット」

このカットを担当したトリマー  @luxede_fa_fa

ワンコDATA

毛質

やわらかい

毛量

多い

毛のクセ

強い

体重

1.3kg~1.4kg
かなり小さめ

トップノットの一般的な特徴

頭頂部の毛をゴムやリボンで結ぶトップノットは、可愛らしい雰囲気を演出できるだけでなく、顔に毛がかかるのを防ぐなど衛生面でも優れたスタイルです。結び方やリボンの使い方によって印象が大きく変わり、華やかさを強調したり、シンプルで上品な雰囲気を出したりとアレンジの幅が広いのも魅力です。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント 

耳はふんわり柔らかく、全体を丸みのあるシルエットに整えてほしいというご要望に合わせて、空気を含んだようにふわっと立ち上がる仕上がりにしました。毛が広がりやすいタイプの子ですが、くくった毛先の長さを工夫することで自然な立ち上がりを表現しています。また、おでこの毛を結ぶ位置を少し後ろにずらし、目にかからない最適なバランスを意識しました。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)結んでから毛先だけを整える程度にカット
■耳:
(ハサミ)全体のアウトラインを整えてふわっと丸くカット
■マズル:
(ハサミ)楕円にカット
■目周り:
(ハサミ)目頭からマズルにかけて短めにカット

【体】

■背中・お腹周り:
(ハサミ)0.8mm残してカット
■おしり:
(ハサミ)体のサイズに合わせて丸いおパンツスタイルにカット
■足:
(ハサミ)付け根は短く、足先に沿って広がるフレアスタイルにカット
■しっぽ:
(ハサミ)まん丸にカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

トップノットは、頭の毛が立ちにくい軟毛の子の方がスタイルが安定しやすく、オススメです。毛が立ちやすい子でもカット次第でうまく仕上がるため、頭の毛がしっかり伸びていればどんなワンちゃんにも似合います。
ただし、清潔さや毛の絡まりを防ぐために日々のお手入れは欠かせません。正しい結び方を理解し、適切な頻度でケアできる飼い主さんに向いているスタイルです。

⑤さっぱり涼しげな「サマーカット」

このカットを担当したトリマー  @beards.karin

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

多い

毛のクセ

強い

体重

3kg

サマーカットの一般的な特徴

サマーカットは、全体の毛を短く整えるスタイルの総称です。トイプードルでは、体を短くして足先に丸いブレスレットを残す“サマーマイアミカット”が代表的。体の毛だけを短くしたり、全身をバリカンで仕上げたりと、さまざまなバリエーションに対応できるのも特徴です。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

全体的に毛を短めにカットしつつも、骨っぽい感じが出ないように仕上げています。毛量が多く、毛が絡まりやすい子なので、耳としっぽを短くカットすることで、毛玉ができにくいように工夫しているのがこだわりのポイントです。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(バリカン)頭の前のみ高さを残し、後ろの方は16mmでカット
■頬・首:
(バリカン)16mmでカット
■耳:
(バリカン)耳のふちに合わせて16mmでカット

■胴体:
(バリカン)9.6mmでカット
■足:
(バリカン)ひざまで16mmでカット。ひざから下はバランスを見ながらカット
■しっぽ:
(バリカン)しっぽの付け根のみ少し太さを残し、 9.6mmでカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

サマーカットは、毛がもつれやすくて短くしたい子や、お手入れの負担を減らしたいシニア犬にオススメです。ただし、全体を短くすることで骨ばった印象が出やすいため、体が細めの子や体型をカバーしたい子には不向きな場合もあります。自宅でのブローもしやすくなるので、自宅でお手入れをしたい飼い主さんや、お手入れの回数を減らしたい方にも取り入れやすいスタイルです。

⑥ボリュームたっぷり!存在感抜群な「アフロカット」

このカットを担当したトリマー @grass_tenshiba

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

普通

毛のクセ

ややあり

体重

4kg

アフロカットの一般的な特徴

アフロカットは、頭を高めにして耳の毛も含めて大きな丸いシルエットをつくるのが特徴です。全体の毛を長めに残してふわふわと仕上げることで、ボリューム感と柔らかい質感を演出します。トイプードルならではの毛質を活かしたスタイルで、可愛らしさと同時におしゃれな印象を与えてくれるのも魅力。遠くからでも存在感があり、個性を引き立てたいワンちゃんにぴったりです。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

毛が薄い部分はそのままだと割れやすいため、割れないギリギリの長さを残しつつ、周囲の毛でグラデーションをつけて自然にカバーしています。全体としては丸いシルエットを崩さないように整え、ふんわりとした質感を演出しました。さらに目まわりはできるだけすっきり整え、目に毛がかからないよう配慮しつつ、目がハッキリと見えるように仕上げています。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)頭の高さはマズルの幅の2倍くらいにカット
■目周り:
(ハサミ)短めにカット
■マズル:
(ハサミ)頭から独立させるように丸くカット

【体】

■背中から脇腹:
(ハサミ)1.5~2cm残しでふんわりめにカット
■お腹:
(バリカン)0.5~1mmでカット
■足:
(ハサミ)体とのバランスを見ながら、まっすぐ太めにカット
■しっぽ:
(ハサミ)大きく丸くカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

毛量が多く毛質がしっかりしている子だと、形が作りやすく持ちが良いです。毛がやわらかい子の場合、形が崩れやすいので注意が必要。アフロの大きさは変えられるので、顔つきや体のバランスは気にしなくても大丈夫です。毛がもつれやすくなるため、家でブラシをするなど定期的にお手入れできる飼い主さんに向いています。

⑦キノコのシルエットがキュートな「マッシュルームカット」

このカットを担当したトリマー @sugarcocococo

ワンコDATA

毛質

やわらかい

毛量

多い

毛のクセ

強い

体重

6kg
やや大きめ

マッシュルームカットの一般的な特徴

マッシュルームカットは、頭から耳の上にかけて毛をつなげることで、まるでキノコのようなシルエットをつくるスタイルです。アフロカットと比べるとあご下の毛が短く、頭と口元を分けて丸いフォルムに仕上げるため、お手入れがしやすく清潔感を保ちやすいのが特徴です。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

マッシュルームカットは目に毛がかかりやすい傾向がありますが、今回は目まわりをすっきりと整えています。さらに、笑っているように見える口元を意識し、猫の口のような形にカットしました。足元はブーツのようなシルエットになるよう仕上げているのもポイントです。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)40mm残して丸くカット
■耳:
(ハサミ)耳の裏の毛とつなげるように、前から見た時に丸く見えるようにカット
■マズル:
(ハサミ)楕円にカット

【体】

■胴体・背中・お腹周り:
(バリカン)10mmでカット
■足:
(ハサミ)ブーツカットになるようにカット
■しっぽ:
(ハサミ)楕円形にふんわりカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

毛量が多ければ形が作りやすいですが、比較的どんなワンちゃんでも似合うカットスタイルです。
耳の裏に毛玉ができやすいため、毎日ブラッシングするなど丁寧にお手入れできる飼い主さんに向いています。また今回は足元をブーツカットにしていますが、お手入れを楽にしたいならスッキリとした足元にするのがオススメです。

⑧個性を引き立てる!「モヒカンカット」

このカットを担当したトリマー  @luxede_fa_fa

ワンコDATA

毛質

やわらかい

毛量

普通

毛のクセ

なし

体重

3kg
足が長くスリム

モヒカンカットの一般的な特徴

モヒカンカットは、頭頂部の毛を立ち上げてつくるスタイルです。元気で活発な雰囲気を出したいときにオススメで、仕上げ方にもさまざまなバリエーションがあります。たとえば、頭頂部の真ん中をしっかり尖らせたハードモヒカンや、ふんわり立ち上げたソフトモヒカンなどが代表的です。ユニークで個性的な印象を与えられるため、ワンちゃんの魅力を一層引き立ててくれます。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

頭頂部の真ん中をふんわり仕上げることで、可愛らしさとやわらかい雰囲気を表現しています。さらに背中のラインをしっぽまで一直線につなげてカットすることで、まるでタテガミのように見える仕上がりになっています。トップの立ち上がりと背中の流れがバランスよくまとまることで、全体的に統一感のあるスタイルを実現しました。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)目尻上は1〜2cm残し、頭頂部に向けて徐々に長くカット
■耳:
(ハサミ)輪郭より前から作り、目尻下までほっぺのラインを入れてカット
■輪郭・頬:
(ハサミ)口角から目尻にラインをつなげるように1〜2cm残してカット
■マズル:
(ハサミ)楕円にカット

【体】

■胴体:
(バリカン)モヒカン部分の毛を背中からしっぽにかけて一列残して体全体5mmでカット
■足:
(ハサミ)毛流れに沿ってボリュームを出し、15〜30度で切り上げてフレアブーツ風にカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ 

モヒカンカットは、毛が硬く毛量の多いワンちゃんに向いています。毛同士が支え合うことで立ち上がりやすく、傷みやクセのある毛質の方が形が出やすいこともあります。
また、毛が伸びるとモヒカン部分が割れやすいため、こまめにサロンに通える飼い主さんにオススメです。

凛々しさの中に可愛らしさを残した「テリアカット」

このカットを担当したトリマー  @petsalon_ligare @ligare_yuika

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

頭は普通、体は多め

毛のクセ

なし~少なめ

体重

6.5kg
(ミニチュアプードル)

テリアカットの一般的な特徴

テリアカットは、プードルのトリミングスタイルのひとつで、耳や頬をすっきり整えてシャープに見せるのが特徴です。正式には「スカンジナビアン・クリップ(テリア・クリップ)」と呼ばれますが、ここでは飼い主さんにも分かりやすいように“テリアカット”としてご紹介します。凛々しさの中に可愛らしさも残せるため、上品でスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

今回はジャーマンクリップをベースに、鼻まわりの毛を残して可愛らしさをプラスしました。足元はあえて刈らずに丸く仕上げています。ひげには紫のカラーを入れてワイルドさを演出。さらに耳と頬はツルツルに整えているので、お手入れのしやすさもポイントです。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)5~6cm程度残して頭頂部を丸くカット
■頬:
(バリカン)目尻まで2mmでカット
■耳:
(バリカン)2mmでカット
■マズル:
(ハサミ)目の幅くらいの楕円にカット
■あご:
(ハサミ)紫にカラーし、長さを残してカット

【体】

■胴体:
(バリカン)20mmでカット
■足:
(バリカン)35mmでカット
■しっぽ:
(ハサミ)逆三角形になるようにカット

<トリマーからの補足>
胴体:20mmはクリッパー対応の長さです。クリッパーがない場合は、ハサミで20mmくらい残してカットすると◎
足:35mmはクリッパー対応の長さです。クリッパーがない場合は、ハサミで35mm程度残してカットすると◎

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

テリアカットは、鼻が長めで耳が目の横あたりに付いているワンちゃんにおすすめです。毛が重力で垂れやすいため、毛量が多い子ほどきれいに仕上がります。顔まわりはすっきりしているのでお手入れが楽で、2か月ほどはスタイルを保てますが、体の毛はこまめなお手入れが必要です。忙しい飼い主さんや初心者の方は、体の毛を短めにカットしておくと負担が少なく安心です。

おしゃれな飼い主さんに人気!「韓国風テディベアカット」

このカットを担当したトリマー  @trimmingsalon.olioli

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

多い

毛のクセ

強い

体重

3.9kg

韓国風テディベアカットの一般的な特徴

韓国風テディベアカットは、頭と口元を大きめに仕上げて輪郭をはっきり出し、パピーのような幼い印象を与えるのが特徴です。耳を小さめにつくるスタイルや、頭の毛とつなげて耳の位置を低く見せるスタイルなど、いくつかのバリエーションがあります。顔のラインを体より少し大きく整えることで、より可愛らしい印象になる、人気のトレンドスタイルです。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント 

この写真の子は、愛らしさや親しみやすさを感じさせる顔つきをしているので、口元を大きくふっくらと見せて可愛らしさを際立たせています。むっちりとした体型なので、全体的に丸っこく見せるようにこだわって仕上げました。また、通常のテディベアカットより耳を小さめに、低めの位置にしているのもポイントです。

 担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭:
(ハサミ)まん丸くなるようにカット
■目の上:
(ハサミ)頭の部分に比べて短くなるように、くぼみを作る感じでカット
■耳:
(ハサミ)低めの位置で短く丸くカット
■マズル:
(ハサミ)大きく丸くカット

【体】

■胴体:
(バリカン)8mmでカット
■足:
(ハサミ)足元にラインを入れてメリハリをつけるようにカット
■しっぽ:
(ハサミ)丸くポンポンのようにカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

韓国風テディベアカットは、毛がやわらかく毛量が多いワンちゃんに向いています。特に頭の毛がしっかりしていて立ちやすい子にオススメです。頭を大きく仕上げる分、スタイルの持ちが短く、すぐに崩れやすいため、最低でも月1回はサロンで整えられる飼い主さんに向いています。通常のテディベアカットに比べてお手入れの頻度が高めのスタイルです。

⑪子犬の時期だけ味わえる可愛らしさが満載「パピーカット」

このカットを担当したトリマー @dogsalonmerci

ワンコDATA

毛質

やわらかい

毛量

普通

毛のクセ

目の上はややあり
それ以外はなし

体重

1kg
(生後4ケ月)

パピーカットの一般的な特徴

子犬ならではのやわらかい毛を生かしたパピーカット。スッキリと短めにするか、ふんわりと長めにするかなど、その子の毛質や顔立ちの特徴を見極めつつ飼い主さんの好みで調整できるスタイルです。
テディベアカットやマッシュルームカットなど、いずれ挑戦したいスタイルのベースをパピーカットで整えるため、トリマーと相談しながら仕上げていきましょう。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

子犬は毛がとてもやわらかいため、全体にハサミを入れることが大事。写真ではふんわりとした印象ですが、全体をカットしています。体の毛は長めに残している方が子犬の可愛らしさが出やすいので、長さは残しつつも毛先は全体をカットして、毛を成長させられるようにしています。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【顔】

■頭・耳:
(ハサミ)揃える程度にカット
■目まわり:
(ハサミ)目がはっきり見えるようにカット
■マズル:
(ハサミ)整える程度にカット

【体】

■体全体(しっぽ含む):
(ハサミ)全体を1.5cm残してカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

子犬ならではの毛を生かしたカットなので、パピーの時期のみ楽しめるスタイルです。長さなどは飼い主さんのお好みで適宜調整可能。子犬のうちはハサミを怖がる子も多いので、4週に1回くらいはサロンに通って慣れさせるのが理想です。もつれを防止するためにも、間隔を空けずにサロンに行きましょう。

⑫個性的で愛らしいデザインが魅力「ハートカット」

このカットを担当したトリマー  @luxede_fa_fa

ワンコDATA

毛質

やや硬め

毛量

多め

毛のクセ

強い

体重

5kg

ハートカットの一般的な特徴

ハートカットは、体の一部にハート型のデザインを施すスタイルです。ハートの形は、丸みを帯びたタイプやシャープに尖らせたタイプなど、仕上げ方によって印象を変えることができます。腰や背中、脇腹などデザインを入れる位置も自由にアレンジ可能で、ワンちゃんの体格や毛量に合わせて調整できます。最近ではハート部分をカラーリングするケースもあり、より個性的で目を引く仕上がりが楽しめるカットスタイルです。 

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

体の大きなワンちゃんに合わせて、存在感のある大きめのハートをデザインしました。丸みを帯びたフォルムに整え、しっかりとインパクトを出しています。ハサミで細部を丁寧に調整し、その他の部分は短めにカットすることで、ハート型をより際立たせています。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【体】

■ハート部分<背中~おしり>:

(ハサミ)細かく調整しながら2.5cmくらいの厚みでカット

■ハート以外の体部分:

(ハサミ)短くカット

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

ハートカットは、硬めで毛量の多いワンちゃんに向いています。特に巻きが強い毛質だと形がきれいに出やすく、崩れにくいのが特徴です。体格問わず楽しめますが、首の後ろや足の付け根など動きの多い場所にデザインするとお手入れが大変になります。そのため、お手入れが苦手な飼い主さんには、背中や腰などの広い部分にハートを入れるのがオススメです。

⑬ボリュームたっぷりのお尻がキュート!「おパンツカット

このカットを担当したトリマー @bubblesdog_kikkawa

ワンコDATA

毛質

普通

毛量

普通~多い

毛のクセ

普通~ややあり

体重

4kg
細身で足が長め

おパンツカットの一般的な特徴

おパンツカットは、胴体の毛を短く整え、足やお尻まわりの毛をふんわり残すことで、まるでパンツを履いているように見せるスタイルです。お尻の毛をしっかり伸ばしてボリュームを出すことで、ふわふわと丸みのあるフォルムが完成します。おしゃれで個性的な印象になり、散歩中のキュートな後ろ姿にも注目が集まる人気のカットです。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

胴体が長く見えないことやお尻が垂れないことなど、全体のバランスを重視して仕上げています。コームでしっかり毛を立て、おパンツの下部分を短くカットして徐々に長さを出すことで、型崩れしにくい形を作りました。歩くとふわふわ揺れて動きが出るので、お散歩中の後ろ姿もとてもキュートです。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【体】

■胴体:
(バリカン)3mmでカット
■お尻:
(ハサミ)3〜5cm残し、顔側はラインを高く、お尻側は肛門近くまで丸くカット
■足:
(バリカン)13mmでカットした後にハサミで整える

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

おパンツカットは、普通〜硬めの毛質で毛量が多いワンちゃんに向いています。毛が柔らかいと丸みが出にくく、体が小さすぎるとバランスが取りにくいので注意が必要です。
また、毎日〜2〜3日に1回は自宅でブラッシングでき、月1回のサロン通いや、2週間に1回のシャンプーなど、こまめなお手入れができる飼い主さんにオススメのスタイルです。

⑭ガーリーな雰囲気満載な「リボンカット」

このカットを担当したトリマー  @luxede_fa_fa

ワンコDATA

毛質

硬め

毛量

普通

毛のクセ

ややあり

体重

3kg前後

リボンカットの一般的な特徴

体の一部にリボン型のデザインを施すカットスタイルです。リボンを作る位置や大きさ、形などは飼い主さんの好みに応じてアレンジできます。縦長や丸みを帯びたデザインなど、ワンちゃんの個性に合わせて調整可能。見た目の女の子らしさや、インパクトのある華やかさを演出できるスタイルなので、お洋服を着せなくてもおしゃれな印象に仕上がります。

担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント

今回のリボンは縦長に作っているので、丸っこいリボンカットに比べて大人っぽくゴージャスな印象に仕上がっています。位置は下半身に作っており、お洋服を着せた時にもリボンが見えて、まるで重ね着しているようにも見えるデザインにしています。

担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法

【体】

■リボン以外の胴体:
(バリカン)3mmでカット
■リボンの中心部分:
(ハサミ)2cm程度の長さにカット
■リボンの両側部分:
(ハサミ)長さを残してふんわりとカット
■足:
(ハサミ)太もも付け根は短く、毛流れに沿って25度でカット
    前足後ろのみ汚れを防止するために30度でカット 

担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ

毛がしっかりしていて毛量の多いワンちゃんに向いています。クセがあっても問題ありませんが、毛質が柔らかいとスタイルの持ちが悪くなるので注意が必要です。小さめのリボンなら比較的お手入れは楽ですが、中心を長めにした華やかなデザインではボリュームを保つ必要があるため、こまめにお手入れできる飼い主さんにオススメです。

現役トリマーに聞く!トリミングにまつわる疑問

ここからは、トイプードルのカットオーダーのコツや注意点、その他よくある疑問を現役トリマーさんに質問してみました。理想のカットスタイルに仕上げるためのポイントや、日々のお手入れのコツなどをまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

上杉 由佳里(うえすぎ・ゆかり)さん

Dog’s BARBER shop BEARDS 店長。
JKCトリマーA級。国内外のコンテストで受賞歴があり、プードルはトイからスタンダードまでさまざまなカットスタイルを得意としている。JKC優秀養成機関賞受賞校で10年間教員経験験あり。

トイプードルのファーストトリミングの時期は?

トイプードルに限らずどの犬種にも言えることですが、ワクチンプログラムが終わる前の社会化期(3週齢から14週齢)には、トリミングサロンへ連れて行くことを推奨しています。カットはせずに、爪切りだけをするなどサロンという場に慣れさせることが目的です。そうしてサロンに慣れさせた後、ワクチンプログラムが終わった段階の生後3~4ヶ月でファーストトリミングをするのがベストです。ワクチン接種後も、子犬は免疫が弱い状態であるうえに、環境によってはストレスを感じてしまうこともあるため、はじめてのトリミングサロン選びは慎重におこないましょう。

トイプードルのトリミングの頻度は?

トイプードルのトリミング頻度は、年齢やスタイルによって異なります。

【パピーの場合】
できるだけ頻繁にサロンに通って慣れさせるのがオススメです。シャンプーだけの日とシャンプーカットの日を交互に組み合わせ、2週間に1回(月2回程度)通うのが理想です。
【成犬の場合】
皮膚のターンオーバーを考えると、3週間に1回のペースが目安です。毛玉ができはじめたタイミングでもサロンに行くと良いでしょう。カットスタイルにもよりますが、自宅でしっかりお手入れしていても1か月〜1か月半に1回はサロンに通うと維持しやすいです。
【共通のポイント】
トリミングは見た目を整えるだけでなく、皮膚病などのリスクを減らす役割もあります。定期的に通うことで、衛生面・健康面の安心にもつながります。

カットをオーダーする際に失敗しないコツは? 

カットをオーダーする際は、ふんわりとした曖昧な伝え方ではなく、「これだけはしてほしくない」など、はっきりとしたご要望を伝えていただきたいです。ただし、1回でご希望通りの仕上がりになるのは難しいこともあります。ワンちゃんの毛の状態を整えていく必要があるため、おうちでのケア状況を伺いながら、2回目・3回目と回数を重ねるうちに理想の形へ近づけていきます。また、初回のトリミングで気づいた点などは、次回の施術で遠慮なくお伝えいただけると、トリマーとしてもとても助かります。

トリミングサロンを利用する時、トイプードルならではの注意点は?

トイプードルに限らず、毛玉ができてからブラッシングをすると痛みを感じやすく、苦手意識がついてしまうことがあります。自宅でのケアが嫌いになると、サロンでも嫌がるようになり、かえって状態が悪化することもあります。そのため、毛玉になる前にサロンで整えてあげることが大切です。また、季節によってトリミングの頻度を調整するのもポイントです。特に毛玉になりやすい時期は間隔を短めに設定すると快適に過ごせます。担当トリマーと相談しながら、ワンちゃんが安心してトリミングサロンに通える環境を整えていきましょう。 

トイプードルの自宅でのお手入れ方法は? 

ご自宅でのブラッシングは、もつれをほどく程度でいいので毎日やっていただきたいです。その際に、ワンちゃんが嫌がったり痛がったりするようならやめましょう。お手入れが苦手な方は、一切何もせずにトリミングサロンに全部お任せするのがベターです。一番良くないのは、嫌がっているのに無理やりブラッシングをして、ワンちゃんにストレスを与えてしまうこと。ご自宅では楽しくできる範囲でお手入れをしていただき、負担になるようならサロンに連れていってトリマーにお任せしてほしいと思います。

まとめ

人気のトイプードルはカットスタイルの種類が豊富。愛犬の毛質や体型、お顔の個性などにぴったり合うお気に入りのスタイルが見つかるように、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。可愛い姿をキープするためにも、日々のお手入れや定期的なサロン通いは必須です。愛犬のためにも、トリマーさんに気軽に相談できる関係性を築いておきましょう。

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