真っ白でふわふわの毛が愛らしいビションフリーゼ。その代名詞ともいえるアフロカットをはじめ、定番のテディベアカット、トレンドの耳ぴょこカットなど、ビションフリーゼの可愛さをより引き立てるスタイルが人気です。
本記事では、人気の6パターンのカットスタイルを中心に、各スタイルの特徴やカット方法を写真に登場しているわんちゃんの毛質・毛量などと合わせて詳しく解説しています。愛犬にはどんなスタイルが似合うかをぜひチェックしてみてください!
さらに、現役トリマーさんにカットオーダーのポイントや日々のお手入れのコツなどを質問。プロの視点からの回答は必見です!ぜひワンちゃんとの楽しい暮らしに役立ててくださいね。
①ビションフリーゼの定番スタイル「アフロカット」


このカットを担当したトリマー:@trimmingsalon.olioli
ワンコDATA
毛質
やわらかい
毛量
普通
毛のクセ
なし
体重
6kg
やや大きめ
アフロカットの一般的な特徴
ビションカットとも呼ばれるアフロカットは、ビションフリーゼのもっともスタンダードなスタイル。全体的にまん丸な印象に仕上がるため、ボリュームたっぷりのふわふわとした愛らしさを最大限に引き出してくれます。首の毛を長く残すように仕上げるので、そのバランスに合わせて、足も体も太く見えるようにカットするのが特徴です。
担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント
飼い主さんが「ふわふわ感」を好まれることから、全体は柔らかく丸みのあるシルエットに仕上げています。ただし、お手入れのしやすさも考慮し、脇やお腹など毛玉になりやすい部分は短めにカット。見える部分はふんわり感を残しつつ、隠れた部分はスッキリさせることで、日常のブラッシングやシャンプーの負担を軽減しています。ふわふわの可愛らしさと実用性を両立させた点がこだわりポイントです。
担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法
顔
■頭:
(ハサミ)まん丸にカット
■マズル:
(ハサミ)⼤きめの楕円にカット
■⽬周り:
(ハサミ)スッキリ短めにカット
体
■胴体:
(ハサミ)1.5cm程度残してふんわりカット
■脇、お腹:
(ハサミ)胴体より少し短めにカット
■⾜:
(ハサミ)太めに筒状にカット
■しっぽ:
(ハサミ)揃える程度にカット
担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ
基本的には、どんなワンちゃんでもアフロカットは可能です。ただし、頭頂部の毛が少ない子は毛が割れやすいため、トップの毛量が多く、毛質がしっかりしている子のほうが、より美しいまん丸フォルムに仕上がります。
今回のスタイルは全てハサミで仕上げるため、月に1回は必ずサロンに通えることが理想。さらに、自宅でもこまめにブラッシングなどのお手入れができる飼い主さんであれば、毛玉を防ぎながら、ふわふわの状態を長くキープできます。
②個性が際⽴つ「アレンジ版アフロカット」


このカットを担当したトリマー:@maki.cina
ワンコDATA
毛質
普通
毛量
普通
毛のクセ
なし
体重
6.5kg
やや大きめ
担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント
一番のこだわりポイントは、正面、上、横、どこから見ても丸いフォルムに仕上げていることです。また、ビションフリーゼ特有のおでこのでっぱりを加味して、目尻が切り上がるようにカットしている点や、耳が上がったときに丸いフォルムになるように、耳と顔が一体化するようなカットの仕方を意識しました。
担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法
顔
■頭:
(ハサミ)6~7cm残してカット
■顎:
(ハサミ)2cm残してカット
■マズル:
(ハサミ)口の毛を鼻筋にそってセンターで割って、上から見た時に丸くなるようにカット
■目周り・頬:
(ハサミ)両目の間あたりを中心として円になるように均一にカット
体
■胴体:
・脇腹と背中:(バリカン)22mmで少し長めにカット
・胸とお腹とおしり:(バリカン)13mmで少し短めにカット
(バリカン)50mmで均一になるように筒状にカット
担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ
アフロカットに向いているのは、ハリのある毛質で毛量が多く、マズルが短めのわんちゃんです。まん丸でふわふわのアフロカットを維持するには、シャンプーは2週間に1回、カットは4週間に1回が理想です。毛玉になりやすいので、長さをキープするためにもマメに手入れができる飼い主さんにオススメです。
③ぬいぐるみのような愛らしさ満載「テディベアカット」


このカットを担当したトリマー:@trimmingsalon.olioli
ワンコDATA
毛質
普通
毛量
多い
毛のクセ
ややあり
体重
3.8kg
やや小さめ
テディベアカットの一般的な特徴
耳と顔を分けて丸く仕上げるテディベアカットは、体の毛を適度に短めに仕上げることでまるでぬいぐるみのような可愛らしい印象に。子犬のような愛嬌のある表情を引き出すことのできる、ビションフリーゼの中でも人気のあるカットスタイルです。頭の後ろや耳前を短めにすることで、顔周りがすっきりとした印象になります。お手入れしやすいスタイルなので、初心者の方にもオススメです。
担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント
耳と頭を分けず、耳前の毛を少し取ることでベアっぽくするなど、ビションフリーゼっぽさを引き出すカットにしています。ビションフリーゼの飼い主さんは「またビションカット(アフロカット)に戻したい」という方も多いので、ビションカットとテディベアカットの中間のようなスタイルに仕上げました。
担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法
顔
■頭:
(ハサミ)短く丸くカット
■耳:
(ハサミ)短く丸くカット
■マズル:
(ハサミ)楕円になるように丸くカット
■目周り:
(ハサミ)目周りはさっぱりするようにカット
体
■胴体:
(バリカン)8mmでカット
■足:
(ハサミ)短くストレートになるようにカット
■しっぽ:
(ハサミ)狸のしっぽのような感じになるようにカットし短めにカット
担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ
基本的には、毛が柔らかい子や毛量が少ないワンちゃんに向いています。テディベアカットはいろいろな種類があり、トリマーによって仕上がりに違いが出るスタイルなので、どんなバランスのお顔でも対応できます。普通のビションカットよりお手入れが楽なので、忙しい飼い主さんにもオススメです。
④トレンドに敏感な方に人気「耳ぴょこカット」


このカットを担当したトリマー:@grass_tenshiba
ワンコDATA
毛質
やわらかい
毛量
多い
毛のクセ
なし
体重
7.3kg
大きめ
耳ぴょこカットの一般的な特徴
丸い頭にぴょこっと付いた耳がキュートな通称「耳ぴょこカット」は、韓国で人気のカットとして知られています。SNSなどを見てオーダーされる飼い主さんが多く、流行に敏感な方に人気のカットスタイルです。アフロカットに耳がポンと付いているのが特徴で、耳周りの毛量や耳の位置などによって、お顔の印象や全体の雰囲気に違いが生まれます。
担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント
今回カットした子はまだパピーなので、成犬に比べて毛が柔らかく、頭の高さがやや低めですが、耳ぴょこの特徴が出るようにバランスを考えながらカットしました。もう少し成長すれば、毛質もしっかりしてくるので、頭が高めの耳ぴょこカットが可能です。
担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法
顔
■頭:
(ハサミ)できるだけ高く、輪郭とつながるように丸くカット
■耳:
(ハサミ)頭と区切りがでるようにギリギリまで短く丸くカット
■マズル:
(ハサミ)輪郭と分けず、大きく丸いシルエットになるようにカット
体
■胴体:
・背中から脇腹:(ハサミ)3cm残してカット
・お腹周り:(バリカン)0.5~1mmで短くカット
■足:
(ハサミ)ボディのふんわり感に合わせてまっすぐカット
■しっぽ:
(ハサミ)そろえる程度にふんわりカット
担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ
耳ぴょこカットを作りやすいワンちゃんは、毛量が多い・毛がしっかりしている子。体のバランスに関しては、比較的どんなタイプでも大丈夫です。ビションフリーゼ自体、毛がもつれやすい犬種であり、口周りや顎下も汚れやすいため、毎日きちんとお手入れができる飼い主さんに向いています。
⑤さわやかで涼しげな「サマーカット」


このカットを担当したトリマー:@trimmingsalon.olioli
ワンコDATA
毛質
普通
毛量
普通
毛のクセ
なし
体重
5~6kg
サマーカットの一般的な特徴
暑い夏に涼しく過ごせるように、顔から体まで全体的に毛を短く整えるサマーカット。通常のビションカットよりも顔を小さくコンパクトに作ることで、すっきりとした印象を与えます。胴体だけでなく足やおしりも短くカットするので、蒸し暑い季節でも熱がこもりにくくなり、熱中症を防ぐ効果も期待できます。ワンちゃんの健康面を考慮したうえで、季節に合わせた適切なスタイルをオススメします。
担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント
飼い主さんから、「体が大きいのでバランスよく、頭は割れないようにしてほしい」というオーダーをいただいたので、ビションフリーゼらしいまん丸さは残しつつ、全体的に毛を短く整えることを意識しました。ふんわり感を保ちながらも目周りをさっぱりさせることで、清潔感のある印象に仕上げています。
担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法
顔
■頭:
(ハサミ)顔と一体になるように丸く短くカット
■耳:
(ハサミ)顔と一体になるように丸く短くカット
■マズル:
(ハサミ)丸くカット
体
■胴体:
(バリカン)8mmでカット
■足:
(ハサミ)体に合わせて筒状に短くカット
■しっぽ:
(ハサミ)そろえる程度にカット
担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ
どんなワンちゃんでもサマーカットは取り入れられます。ビションフリーゼは毛量が多く、お手入れが大変な犬種ですが、体の毛を短くすることでお手入れもしやすくなるため、日々のお手入れの手間を軽減したい飼い主さんにはオススメです。ビションフリーゼは毛の色が白いので散歩で足が汚れやすく、汚れも目立ちやすい犬種です。できれば1ヵ月に1回はサロンに連れて行くことをオススメします。
⑥キュートなフォルムに釘づけ!「おパンツカット」

このカットを担当したトリマー:@luxede_fa_fa
ワンコDATA
毛質
普通
毛量
多い
毛のクセ
ややあり
体重
6kg
おパンツカットの一般的な特徴
お尻まわりの毛をふんわりと残すことで、まるでパンツを履いているようなシルエットに仕上がるのが「おパンツカット」です。胴まわりの毛を短くカットすることで、お尻まわりのふんわり感が際立ち、シルエットがはっきりした可愛らしい印象になります。全体的にメリハリのあるフォルムなので、歩く姿がとってもキュート!周囲の目を惹く印象的なスタイルです。
担当トリマーに聞きました|今回のカットのこだわりポイント
今回は、飼い主さんから大きめのおパンツをオーダーいただきました。ポイントは、頭とおしりの大きさを合わせていること。
おしりが大きく見えるように、上から見たときに頭・ボディ・パンツがダンベルのようなフォルムになることを意識してカットしました。
担当トリマーに聞きました|今回のスタイルのカット方法
体
■胴体:
(バリカン)11mmでカット
■おしり:
(ハサミ)一番長い部分は4cmくらい残して丸くカット
■足:
(ハサミ)体の太さに合わせてナチュラルなブーツカットに
担当トリマーに聞きました|こんなワンちゃん/飼い主さんにオススメ
ある程度毛量があるワンちゃんなら、おパンツカットは可能です。ビションフリーゼの特徴である毛量の多さや毛のクセを活かしたスタイルなので、ほとんどのワンちゃんに似合います。こまめに手入れをした方がいいので、3週間間隔でトリミングサロンに行ける飼い主さんに向いています。
現役トリマーに聞く!トリミングにまつわる疑問
ここからは、ビションフリーゼのカットオーダーのコツや注意点、その他よくある疑問を現役トリマーさんに質問してみました。
理想のカットスタイルに仕上げるためのポイントや、日々のお手入れのコツなどをまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

石榑 麻紀(いしぐれ・まき)さん
ペットサロンCinnamon代表。
2019年アメリカのトリミングコンテスト受賞をはじめ、国内外のコンテストにて数々の受賞歴あり。飼い主さまのニーズに応えたカットはもちろん、トレンドを取り入れたデザインカットも積極的に取り入れている。専門学校やセミナー講師としても活動を行い、自身が開発に携わった、ペット用クリッパー「シナムーン」のクリッパーアドバイザーも務める。
ビションフリーゼのトリミングの頻度は?
ビションフリーゼは毛量が多く毛が絡まりやすい犬種なので、最低でも月に1回を目安にトリミングしましょう。毛を伸ばしたいからといって放置していると、毛玉の原因になるだけでなく、顔周りの毛が視界を妨げたり、足の毛が歩行の障害になったりと、健康面や安全面でも支障をきたします。毛を伸ばしたいなら、むしろ2週間に1回はトリミングして、美しい毛の状態を常にキープする必要があります。また、冬は夏に比べて静電気の影響で毛玉ができやすくなるので注意が必要です。
カットオーダー時に失敗しないようにするコツは?
できればカットのイメージに合う写真を持っていくのをオススメします。どんなに言葉で詳しく説明しても、飼い主さんとトリマーが思い描くイメージがぴったり合うのは難しいものです。
また、「バリカン●mm」といった長さ指定は、メーカーや刃の種類、ハサミでの仕上げかどうか、さらにワンちゃんの毛質・毛量によって仕上がりが変わるため、同じ数字でも見た目が異なる場合があります。お互いのイメージ通りに仕上げるためにも、写真を見せながら視覚的に納得できるオーダーをしましょう。もし写真がない場合でも、サロンにはさまざまなタイプのスタイル見本があります。トリマーさんによってはそれらを見せながらすり合わせてくれるケースもあるので、ぜひ活用してくださいね。
ビションフリーゼならではのトリミング時の注意点は?
ビションフリーゼは、ローリングしたり走り回ったりととても活発な犬種。そのため毛玉ができやすく、毛玉ができると毛を長く残せないので、自宅でのブラッシングは欠かせません。3歳までは毛が柔らかく、理想のアフロスタイルが完成するのは3歳を過ぎてから。ブラッシングのし過ぎで毛が切れてしまったり、手入れをせずにただ伸ばしたりするだけでは、毛の質を悪くしてしまうため、お手入れには細心の注意を払いましょう。1ヵ月に1回はサロンへ行き、ハサミかバリカンを入れて毛を硬くする必要があります。
ビションフリーゼの自宅でのお手入れ方法は?
ブラッシングは3日に1回くらいがベスト。脇や耳の後ろなど、毛玉になるポイントを重点的に行いましょう。逆に、頭の毛は毎日ブラッシングすると切れやすくなるため、やりすぎはNGです。シャンプーに関しては、適当にやってしまうと毛玉が悪化するので要注意!しっかりと丁寧にケアする自信がなければ、無理に自宅で行わずサロンに連れていきましょう。ブラッシングだけ自宅で丁寧にやってあげて、シャンプーはサロンにお任せすることで、きれいな毛の状態を保てますよ。
まとめ
ビションフリーゼらしい、ふわふわでもこもこの毛をキープするには、日々のお手入れが欠かせません。好きなカットスタイルを楽しむためにも、毛の健康を保つことが大前提。本記事では、サロンでのカットスタイルの選び方に加え、ご自宅でできるブラッシングのコツもご紹介しました。愛犬の毛質や毛量、顔立ち、そして飼い主さんのライフスタイルに合わせて、ぴったりのカットスタイルを見つけてくださいね!
ビションフリーゼらしい、ふわふわでもこもこの毛をキープするには、日々のお手入れが欠かせません。好きなカットスタイルを楽しむためにも、毛の健康を保つことが大前提。本記事では、サロンでのカットスタイルの選び方に加え、ご自宅でできるブラッシングのコツもご紹介しました。愛犬の毛質や毛量、顔立ち、そして飼い主さんのライフスタイルに合わせて、ぴったりのカットスタイルを見つけてくださいね!
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